市橋織江個展 「IMPRESSIONNISME」

この度、写真家市橋織江がPOLA MUSEUM ANNEXにて初となる
大型個展を開催することとなりました。
今回の展覧会では新作を中心に展示致します。

Orie Ichihashi – IMPRESSIONNISME -
[会 場] ポーラ ミュージアム アネックス
     東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F
[会 期] 2012年6 月9 日(土)〜7 月16 日(月・祝)
     会期中無休
[時 間] 11:00 – 20:00 (入場は閉場の30 分前まで)
[入場料] 無料

1 3 0 年前、絵の具を持ってアトリエを飛び出して、目の前で刻々と変わる光と
空気の揺れを描こうとした画家たちのように、二度と同じ瞬間のない、
世界のある美しい一瞬をスナップし続けていたいと思うのです。
“Impressionnisme( 印象主義) ”という言葉に出会ったとき、
空気と印象を写したいと願うことは決して間違いではないのだと、
心がストンと静まった気がしました。
印象主義という、今ではお馴染みの絵画の中に実は、自分の写真と通じるものが
あるのではないかと考えたことが今回のテーマが浮かんだきっかけでした。
それまでの形式主義的、写実主義的表現から戸外制作をすることによって
光や空気の変化や印象を描こうとしたこと。
聖書や歴史や肖像が主であったモチーフが身近な風景や人物の動きに変化したこと。
常に変わる風景の、ある一瞬を描くこと。
当時、写真の出現により、絵画のあり方が印象派へと変わった事実に対し、
今、写実の象徴である写真を使い、印象を写そうという逆説的なことも
ちょっと面白いものだと思っています。

                                  市橋 織江