中判カメラの教科書

現在発売中の「中判カメラの教科書」
その中から市橋のコメントを抜粋して紹介します。

—-市橋さんは納品する写真、展示する写真をご自身の手焼きプリントで
作っていますが、その理由は?

仕上げの部分も含めてやっていかないと、撮るという行為もどんどんいい加減に
なっていくかもしれないと思うからです。
この光だとネガにはどう写り、それをどう焼くとどういう色が出るかという部分を
プロのプリンターの方に任せてしまうと、きっと撮るときの意識が低くなるはずなんです。

昨年、ポーラミュージアムアネックスで個展を開催。
—-写真展の作品は、あまり大きなサイズの作品ではありませんでした。

展示でこだわったところは、まず、自分で手焼きしたものを出すということと、
それも自宅でできるサイズしか出さず、ガラスを入れず直接目に触れるように
展示をしたことです。ゴミや洗濯バサミの跡もあったと思います(笑)。

—-フィルムうで撮る、イコール紙として残すことは大切ですね。

せっかくフィルムで撮るのであれば、データではなくプリントして残すという
ことだけはやってほしいなって思います。

今年12月に箱根彫刻の森美術館にて開催予定の個展にむけ作品制作中!
大きなサイズの作品も展示予定です。